──放課後、カケルを連れて河川敷へと向かう。
気温も高くなってきたし、日も長くなってきたからもう少し遅く家を出た方がいいかな、時間が余ってつい帰るとすぐに散歩に連れ出してしまっていた。
「唯ちゃーん!」
後ろから声がして、それが男子の声だった事にドキリとしたけれど、私をこう呼ぶ男子は一人しかいなかった。
「どうしたの、山地くん」
「俺、あっちっかわの河川敷でサッカー教室~」
私の横まで来ると、キィと自転車のブレーキをかけて止まった。その音で、油を差してない自転車の事を思い出した。後で油を差そう。山地くんは河川の反対側の広場でサッカーを教えているらしい。
「あっちのね、橋を渡る」
指差した方向には長い橋がかかっていた。
「あ、そっか。ちびっこ教えてるんだったね」川の対面よりすこし奥へいったあたりにサッカーゴールが設置されているのが見えた。
「遠いし、暗くてあんまり見えなかったんだけど……もしかしてそこのバスケのとこにいつもいたのって……まっきーと唯ちゃんだったりした?」
「うん、私のマンションそこだからさ」
カケルが山地くんの靴をくんくん嗅いでて、ダメよって注意する。
「可愛いなあ、唯ちゃんとこの犬?」
「おばあちゃんとこの、散歩頼まれてるの。期間限定だけど」
「そっか……まっきーがバスケ部入っちゃったから唯ちゃんも寂しいよね。まっきーのこと心配してたから、嬉しい寂しいだね!」
「あはは! そうそう。今はカケルとここに来てるんだよ、ねー?」
「そうか。あ、行かなきゃ! じゃあ唯ちゃんまた明日! カケルもまた……えっと、また会おう!」
山地くんは右手で自転車を支えて、左手でカケルを一撫でして自転車を勢いよく漕いで行った。
気温も高くなってきたし、日も長くなってきたからもう少し遅く家を出た方がいいかな、時間が余ってつい帰るとすぐに散歩に連れ出してしまっていた。
「唯ちゃーん!」
後ろから声がして、それが男子の声だった事にドキリとしたけれど、私をこう呼ぶ男子は一人しかいなかった。
「どうしたの、山地くん」
「俺、あっちっかわの河川敷でサッカー教室~」
私の横まで来ると、キィと自転車のブレーキをかけて止まった。その音で、油を差してない自転車の事を思い出した。後で油を差そう。山地くんは河川の反対側の広場でサッカーを教えているらしい。
「あっちのね、橋を渡る」
指差した方向には長い橋がかかっていた。
「あ、そっか。ちびっこ教えてるんだったね」川の対面よりすこし奥へいったあたりにサッカーゴールが設置されているのが見えた。
「遠いし、暗くてあんまり見えなかったんだけど……もしかしてそこのバスケのとこにいつもいたのって……まっきーと唯ちゃんだったりした?」
「うん、私のマンションそこだからさ」
カケルが山地くんの靴をくんくん嗅いでて、ダメよって注意する。
「可愛いなあ、唯ちゃんとこの犬?」
「おばあちゃんとこの、散歩頼まれてるの。期間限定だけど」
「そっか……まっきーがバスケ部入っちゃったから唯ちゃんも寂しいよね。まっきーのこと心配してたから、嬉しい寂しいだね!」
「あはは! そうそう。今はカケルとここに来てるんだよ、ねー?」
「そうか。あ、行かなきゃ! じゃあ唯ちゃんまた明日! カケルもまた……えっと、また会おう!」
山地くんは右手で自転車を支えて、左手でカケルを一撫でして自転車を勢いよく漕いで行った。



