──お昼休み
和気あいあいと5人でお昼ご飯を食べる。

「唯、5人だったら安心だね」
由紀恵がそう言ったのを山地くんと槇野くんが不思議そうに見てくる。それを由紀恵が説明する。

「唯ね、一人が嫌いなんだよね? 私たちと仲良くなったとき3人っていいねーって言ったんだよ。何でだと思う?」
「ええ、揉めた時、誰かが仲介出来るから?」
山地くんの言葉に
「あ、そういうのもあるね」って梨花子が言って
「揉めないわよ」と由紀恵に突っ込まれていた。「梨花子はサバサバしてるし、唯はあんまり感情的じゃないし。……えっと、誰かが休んでも一人ぼっちにならないから、だよね? 唯」
声に出して言われると妙に情けないけど
「だって、一人は寂しいもん」
「あー、わかるわかる。俺なんて手当たり次第声かけたもん」
「私も声かけられて嬉しかったもん」
と、梨花子が語尾を拾う。

「俺は一人も嫌いじゃないけどな」
槇野くんはじっと見てるみんなの顔を順に見ると「もん」と言って照れた。由紀恵がツボに入ったのかケラケラ笑う。それにつられて、槇野くん以外みんなで笑った。

笑いが納まった頃
「俺は一人も嫌いじゃないけど……みんなといる方が……好き…………だもん」
と、そう言ってもうちょっと照れた。

「やだー! この子可愛い! 連れて帰りたーい!」と槇野くんに山地くんが抱きついた。
「俺、身体つくりたいから結構食べるけどいい?」
「……お母さんに相談するね」
なんて真顔で言ってる二人に、由紀恵はまたケラケラ笑った。
「槇野ってたまに天然だよね」と梨花子がこっそり私に耳打ちした。