冬季が聞いてきた。
え、私はもう冬季って呼ぶ気まんまんだよ?いちいち聞いてきてくれるの偉いね。好感度アップポイント。
「ええ、あーちゃん、とか?」
夢で呼ばれていた名前を言ってみた。あーちゃん、って私しかいないよね?
「あーちゃん、っ?」
冬季は一瞬動揺したようだった。
ん?動揺するポイントあった?あーちゃんが知り合いにいたとか?いや、それで動揺するかあ?
「有愛、おまえあーちゃんって呼んでほしかったのかよ。俺も呼んであげようか?」
「んーん!大丈夫。蓮からは有愛のままがいい!」
蓮にあーちゃんって呼んでもらえるのはまたとない機会だと思うけど、蓮に呼んでもらうたび心臓壊れちゃいそうだから、やめとく。1日に何回名前呼ばれるかは分からないからね。
「じゃあ、俺はきーくん、かな。」
「きーくん、か。おっけ!きーくん!」
「っ、うん。」
私のきーくん呼びにきーくんは一瞬顔を染めた。
あらあら、惚れちゃいました?残念ながら、私は気づきますよ?そういうところ。鈍感無自覚な主人公とは違いますので。そういう系の主人公なんで。

