私を真っ直ぐ見つめる千里の黒い目のなかには、悲痛な表情をした私。
自分の状況に絶望している、当て馬さんがいた。
「そうね、デートはどうかしら。デート。」
「ええ、でも断られないかな。」
今まで二人で出かけたことは・・・なかった、はず?あまり記憶にない。
幼馴染だからと言って二人で出かけたことがあるってわけでもないんだよ?そういう人達もいる。
「うーん、そうね。最終手段っぽくなっちゃうけど、白里さんを誘うのはどうかしら。それなら前田君、喜んできてくれるんじゃない?」
「喜んで、ね・・・。」
「有愛、勘違いしないで。今の言葉はあなたを傷つけるために言ったんじゃない。」

