さらには白里さんをお姫様だっこで体育館を出ていった。 「・・・やっぱり、白里さんにだけはやさしいよ、ね。」 私が放った独り言は、体育館の床へと消えていく。 周りの人も私と同じことを思ったようで、少しざわざわしていた。当たり前だよ。少女漫画みたいなシーンみせられたら誰だって驚く。 ポンッ。 「大丈夫?有愛。」 振り向くと、切なそうな顔をした千里。顔を見せたら千里の表情がもっと歪む。 えへ・・・。そんなひどい顔、してるかなあ・・・。 「大丈夫・・・。もう、見慣れてるよ!こんなの!」