当て馬って、救われますか?

きーくんとした約束の通り、私は蓮の視界に入れるように頑張っている。



例えば、毎日話しかけに行ったり。蓮が困っていそうだったら声をかけたり。



地道な努力をし続けた。・・・でも。



努力をすればするほど、蓮と関われば関わるほど、蓮の気持ちが手に取るように分かってしまう。



ねえ、蓮。私、ずうっと見てるから、わかるの。あなたが好きなのは、白里さんなんだね。私が入るスキは無いんだね。



今だって、ほら。



体育。バレーボール。



「あ、危ない!避けて!」



レシーブをミスしたボールが飛んでいく先は、白里さん。



「え・・・。」



バシッ!



反応が遅くて避けきれなかった白里さん。顔にボールが当たった。頬が赤くなっていて痛々しい。



そんな白里さんに駆け寄る人物が一人。それはもちろん蓮。