「・・・なんかね。俺も、あーちゃんと一緒なんだ。」
一緒?一緒とはどういうことだ?
「俺、小学生の頃に好きだった子がいて、そのこと色々あってやっと付き合えたの。それが中1のとき。でも付き合った途端引っ越して行っちゃって。引っ越して一ヶ月は毎日連絡取りあったりしてて遠恋の割には順調だったんだけど。」
きーくんはそこで一呼吸おいた。
「その子、事故に合っちゃって。頭強く打って、記憶なくしたみたい。」
「え、大変だ。その子、生きてる?大丈夫?」
私が思わず聞くと、きーくんは少し笑って。
「うん。大丈夫、生きてるよ。生きてるんだけど・・・。」
「生きてるけど?」
「生きてるけど、俺の記憶がないんだ。まるで、俺の存在がなかったかのように。俺達は昔っからずううっと一緒で、行動をともにしてきた。なのに、何も覚えていないみたいで。その子のお母さんからは無理にかかわらないであげてって・・・。」

