きーくんは私の感情をエスパーかのように読んだみたいで。
「俺がここの場所に来たのは、あーちゃんを追いかけてきたからだよ。教室で泣いてて飛び出していったのみて、追いかけてきちゃった。」
そうだったんだ、どおりで階段裏にいても見つかったわけだ。
そうか、私を見てくれている人、いたんだ。さっき一人とか思っていたけれど・・・撤回。ちゃんといた、ここに。
その事実に、少し胸があったかくなる。
「あーちゃんの話、話したくなかったら話さなくてもいいけど。・・・というか、大体状況は分かってるんだよね。察した。辛かったんじゃない?」
あえて私からはすべてを話さないで済むようにしてくれるきーくん。これは彼なりの優しさ。
いろいろ、胸にしみる。私の胸は今温かさでいっぱい。
人って、こんなに温め合えるものなんだな。今までは人に頼ることってしなかったから、あまり知らなかった。

