そう考えていた私に、千里が以外なことを言ってきた。
「有愛、前田くんと佐川くんとお友達?」
なんでそんなこと聞くんだ?さっき話してたの見てたのかな。
まああの二人このクラスだとトップクラスのルックスだからね。女の子に狙われるのも無理はないかなあ。でも、蓮が女子に狙われてるの目の前で見るのめっちゃ複雑。
「ああ、友達だよ。きーくんはさっき話したばかりだけど、蓮は小さい頃からの幼馴染なんだよね。」
「へえ、そうなんだね。」
そういってぱあっと笑う千里。彼女の顔の周りに花が咲いたみたい。
そうなんだねって、何が聞きたかったんだろう。
「千里、知り合いなの?」
「ううん。でも・・・。」
「でも、なに?」
「やっぱいいや!なんでも無い。」
ふーん、変なの。
でも、その時の千里の顔が少し苦しそうなの、私は気づけなかった。
千里は話をそらすように怪しい笑みを浮かべる。お前さん、そんな顔もできたのか。
「ねえ、もしかして、有愛って前田くんのこと・・・。」
「わああああーーーーー!!!!ちょっとストップ!」
「ああ、有愛、目立っちゃってるよ。」
そう言われて周りを見ると、私を見てぽかんとしている人、人、人。
やって、しまったー・・・。これで私は初日にクラスで大声で叫んだ変な女っていう第一印象を持たれる。第一印象はとっても大事だから頑張ってるのに。
蓮と目が合う。蓮は笑いをこらえていた。
・・・いや、堪えられていなかった。肩がめっちゃ震えてる。
ムカつく〜!人の不幸を笑いやがって。
ギロって睨みつける。それに蓮はおちゃめなウインクで返す。これは私が転校する前当たり前のようにやっていたこと。それは仲が良かったからできたんだって、今ならわかる。
それが今でもできる私は、幸せ者。

