「なら、ついてきなさい」
そう言われて、雪じいのあとをついていく。やがてたどり着いたのは、一枚の絵の前だった。その絵だけが、ぽつんと飾られている。
「真っ暗」
思わず、声が漏れた。そこに描かれていたのは、何かの風景……だったのだろうか。ボールペンのようなもので、何度も何度もグルグルと塗りつぶされている。真っ黒で、何も見えない。
「どうして……」
私が絵に近づく。すると――。ぐるぐると渦を巻く黒い線が、まるで糸のように絵から伸びてきた。私の腕に絡みつき、身体を包んでいく。
「え…?」
黒い糸に包まれて、視界が真っ暗になる。思わず目を閉じた。
そして――。目を開ける。
「…ここは?」
白い壁。規則正しく聞こえる、機械の音。独特な空気感。ふと飾られたカレンダーがみえた。今年の二月だ。
「病院?」
どうして、ここに――。そのとき。少し離れた場所に座っている少年が目に入った。
「翼だ」
椅子に座り、うつむいている。その少し奥では、白衣を着た先生が誰かに何かを話していた。私は息をのんだ。今まで見てきた記憶とは、明らかに違う。ここで、何があったの…?
そう言われて、雪じいのあとをついていく。やがてたどり着いたのは、一枚の絵の前だった。その絵だけが、ぽつんと飾られている。
「真っ暗」
思わず、声が漏れた。そこに描かれていたのは、何かの風景……だったのだろうか。ボールペンのようなもので、何度も何度もグルグルと塗りつぶされている。真っ黒で、何も見えない。
「どうして……」
私が絵に近づく。すると――。ぐるぐると渦を巻く黒い線が、まるで糸のように絵から伸びてきた。私の腕に絡みつき、身体を包んでいく。
「え…?」
黒い糸に包まれて、視界が真っ暗になる。思わず目を閉じた。
そして――。目を開ける。
「…ここは?」
白い壁。規則正しく聞こえる、機械の音。独特な空気感。ふと飾られたカレンダーがみえた。今年の二月だ。
「病院?」
どうして、ここに――。そのとき。少し離れた場所に座っている少年が目に入った。
「翼だ」
椅子に座り、うつむいている。その少し奥では、白衣を着た先生が誰かに何かを話していた。私は息をのんだ。今まで見てきた記憶とは、明らかに違う。ここで、何があったの…?



