君が描いた色の中で、もう一度君に恋をする

「え? そうかな」

「うん。望叶ってさ、俺の中では透明で、純粋で、優しい子だから。なんか、そんな感じ」

真っ直ぐに告げる翼。その言葉が恥ずかしくて、私は思わず俯いた。

「そんなことないよ。私、そんな良い子じゃないし」

そう言って、そっとオーナメントから視線をおとす。

「そんなことあるよ」

翼は迷いなく言い切った。

『何にも染まってなくて、繊細で……時々、壊れてしまうんじゃないかって思うこともあるけど』

翼の声が、静かに心へ届いてくる。

『それでも、心も何もかも、すごく綺麗だ』

少しだけ間を置いて。

『俺が出会った中で、間違いなく一番綺麗』

胸が、ぎゅっと締めつけられた。そんなふうに、思ってくれていたんだ。こんなに真っ直ぐな気持ちを、翼がずっと私に向けてくれていたなんて。恥ずかしいな。でも、それ以上に――。私は、翼にちゃんと言葉で伝えていただろうか。大好きだって。嬉しいって。ありがとうって。考えてみれば、私はいつだって翼からもらってばかりだった。笑顔も。優しい言葉も。大切に思ってくれる気持ちも。……今だって、そう。私は、翼に何をしてあげられたんだろう。この人に、私は何を返せていたんだろう。胸の奥は、後悔だらけだった。