君が描いた色の中で、もう一度君に恋をする

二人でやってきたのは、クリスマスマーケットだった。イルミネーションで彩られた屋台や、小さな雑貨屋がずらりと並んでいる。あたりにはクリスマスソングが流れていてみんな大切な人と寄り添い合いながらどこか浮かれている。

「私、クリスマスマーケットって初めて来た」

私がきょろきょろと辺りを見回している。

「そうなの? 結構、珍しい雑貨とかあるよ。一緒に見て回ろう」

「うん!」

弾むような返事。

『目、キラキラさせてる。すごいはしゃいでるな』

翼が、くすっと笑う。

『……可愛い』

二人は手をつないだまま、並んだ屋台を見て回っていく。

「あ、これ可愛い。オーナメントだ」

私が足を止めた。そっと指をさしたのは、透明なオーナメント。屋台の灯りがその中を通り抜け、きらりと輝く。透明なのに、光を受けると金色みたいに見えた。

「うん、綺麗だな」

翼も隣から覗き込む。

「なんか、透明なオーナメント選ぶの、望叶らしい」

くすりと笑う。