それから私は、戸惑いながら翼に引っ張られていく。そして、ゴールしたところで。
「はい、これ」
翼が差し出した紙を宮内先生が受け取る。そこに書かれていた文字を覗き込んで、私は首を傾げた。
『可愛いモカ?』
……え?どういうこと?よく見ると、「可愛いモノ」の「ノ」の部分に、線が一本足されている。明らかに……書き足されてる。宮内先生が紙を覗き込み、眉をひそめた。
「お前、これずるだろ」
「わかったよ。蒼井、ハンカチ持ってる?」
「うん、あるよ」
言われるまま、体操着のポッケからハンカチを取り出す。そこには、可愛い犬の絵柄の刺繍が入っている。翼はそれを見ると、宮内先生に差し出した。
「ほら。これならありでしょ?」
『どうしても蒼井を引っ張り出したくなって、こんなことしたけど……怒ってないよね?』
思わず、翼の顔を見る。堂々とみえて、こんなことを考えてたんだ。
「いいだろう」
宮内先生は呆れたように言いながらも、口元には笑みが浮かんでいた。
「はい、これ」
翼が差し出した紙を宮内先生が受け取る。そこに書かれていた文字を覗き込んで、私は首を傾げた。
『可愛いモカ?』
……え?どういうこと?よく見ると、「可愛いモノ」の「ノ」の部分に、線が一本足されている。明らかに……書き足されてる。宮内先生が紙を覗き込み、眉をひそめた。
「お前、これずるだろ」
「わかったよ。蒼井、ハンカチ持ってる?」
「うん、あるよ」
言われるまま、体操着のポッケからハンカチを取り出す。そこには、可愛い犬の絵柄の刺繍が入っている。翼はそれを見ると、宮内先生に差し出した。
「ほら。これならありでしょ?」
『どうしても蒼井を引っ張り出したくなって、こんなことしたけど……怒ってないよね?』
思わず、翼の顔を見る。堂々とみえて、こんなことを考えてたんだ。
「いいだろう」
宮内先生は呆れたように言いながらも、口元には笑みが浮かんでいた。



