君が描いた色の中で、もう一度君に恋をする

いた……。間に合った。

「やっぱり、気になって。手伝いに来た」

翼が、まっすぐ私を見る。すると梓が、「ははーん」と言いたげな顔をした。

「そういうことなら、私、用事あるから帰るよ。じゃあね、望叶」

「うん。ありがとう。またね」

私は梓に手を振る。すると梓は、私から距離を取るとすれ違いざまに翼へ小さく声をかけた。

「頑張れよー」

「……え?」

うそでしょ。梓、そんなこと言ってたの?翼は小さく笑った。

「おー」

『バレてる。そして、気を利かせてくれてありがとう。今度ジュースでも、お菓子でも奢る』

……。当時の私、なんにも知らないじゃん。梓も、翼も。私だけが、何も知らずに二人の間にいたんだ。そして翼が、私のほうへ向き直る。

「アイス食べる?」

「え? あ、うん」

翼が持っていたアイスを、半分に分ける。そして、その片方を私に差し出した。

「はい」

「ありがとう……」

私はそれを受け取る。