君が描いた色の中で、もう一度君に恋をする

プールサイドでは、案の定――。キラキラグループに囲まれている翼。

「いやぁ、人気者だな。時宮」

梓が、翼のほうを見る。

「いや、ほんとにね」

私もそっとそちらへ目を向ける。……ほんとに、人気者だ。いつだって、誰かに囲まれている。それもそうだ。優しくて、明るくて、一緒にいると楽しい。自然と、みんな翼に引き寄せられていく。――私も、そのひとりだった。

「でも、二人ってどういう関係なの?」

梓が私を見る。

「え? いや、別に……」

「よく話してるよね?」

「なんか、気にかけてもらってる感じかな。入学式の日に、学校に行くのがちょっと辛くて。そしたら、翼が声をかけてくれたんだ」

そう。あのときも、翼が声をかけてくれた。『大丈夫?』その一言に、どれだけ救われたんだろう。ふと、ポケットに手を入れていた自分を思い出す。そこには、ステンドグラス風のしおり。いつも、お守りみたいにポケットに入れていたな…私。あの頃から、翼のことは特別だったのかも。