君が描いた色の中で、もう一度君に恋をする

「じゃあ、次の質問!俺の番な!あと十分以内に晴れると思う? 思わない?」

あえて明るい声を出す翼。私は言われるまま、窓の外を見る。まだ雨は降っている。でも、さっきより少しだけ弱くなっている気がした。

「……思わない」

そう答えると、翼がニヤリと笑った。

「じゃあ、俺は――」

ふと立ち上がると、窓を開ける。風が教室の中へ吹き込んできた。翼は目を閉じて、少しだけ外の空気を感じる。

『風も弱い。土の匂いから、湿った草の匂いに変わった』

そして、窓の外を見ながら言った。

「俺は思う。このあと晴れるよ」

「え?」

確信したような声。すると――。厚い雲の隙間から、薄い光が差し込んだ。

「あ……」

みるみるうちに雨が弱くなっていく。そして。

「すごい……止んだ」

窓の外には、さっきまでの雨が嘘みたいな空が広がっていた。この時の私はどうして翼が晴れると言ったのかわからなかったけれど。今…わかった。翼は匂いを感じて当ててたんだ。すごいな。野生の人?