君が描いた色の中で、もう一度君に恋をする

また、ここへやってきた。さすがに二日連続で来てしまったから、一日あけて今日はお土産を持ってきた。雪じい、シュークリーム好きかな。そんなことを考えながら、扉を開ける。

「こんにちは」

「いらっしゃい」

いつもの優しい声が返ってきた。

「あの、これ。よかったら……シュークリームです」

紙袋からを差し出す。

「わざわざありがとう。せっかくだから、アイスティーでも入れようか」

「ありがとうございます」

私はぺこりと頭を下げ、店内の茶色い椅子に腰を下ろした。しばらくすると、目の前にグラスが置かれる。

「どうぞ」

「ありがとうございます」

また頭を下げる。

「美味しそうだな。なんだか気を遣わせてしまって悪いな」

「いえ。私のほうこそ、毎日長居してしまって……」

そう言いながら私もシュークリームを一口食べる。甘くて、とろりとしていて美味しい。そのまま店内を見渡す。壁に飾られた、たくさんの絵。どれも色が綺麗で、見ているだけで引き込まれる。

「そういえば…ここにある絵って、雪じいが描いたんですか?」

「ああ。わしが描いたものもあるし、孫が描いたものも飾ってあるよ」

「へえ、お孫さん」

私は改めて絵を見渡す。どれも、本当に綺麗だ。

「すごい…」

もしかして――。お孫さんも画家なのだろうか。