シークレット―世界は守れますが、恋の仕方はわかりません―

「……っ!」

 大きく息を吸う。

 戻った。

 元の場所。

 手の中には、金色の懐中時計。

「…………」

 想真は、まだ川へ落ちていない。

 直充は時計を閉じ、鞄へしまう。

「みずなみ広場……」

 未来で見た地図。

 道順は頭に入っている。

 行ける。

 直充は走り出した。