極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛デート編


ホームに降りると熱気のこもった風に煽られたけど、さっきまでの緊張感からは解放された。



「満員電車はしょっぱなからハードル高かったね。どきどきしたなぁ」



それはもういろんな意味で。



「そう? 俺、毎朝あれで登校したいくらい。くっつけるし」



もうわかってる。
すぐ赤くなる単純すぎるデレ顔を見てやろうって魂胆なの、これ。



そうわかっていても照れてあたふたしてしまうのが悔しい。
私だってナツ君を赤面させてみたいけど、そんなテクニック持ってないのがちょっと悔しい。



あとここは大きな駅のいっこ手前だから利用する人も少ない。
みんなが改札へ行ってしまうとホームは閑散として、ちょっとほっとできた。



暑いから電車が来るまで一息しようってアイスの自販機で私はストロベリーを、ナツ君はソーダ味を買って食べた。



ベンチに座って隣同士で、暑いねっていいながら一緒にアイスを食べてるなんて。普通のカレカノすぎてクラクラしてきた。



どうしよう、ナツ君の隣にいるだけで夢や願望が次々に叶っていく。
神様、ありがとうございます!
園芸委員会ありがとうございます!
田淵君ありがとうございます! 
早く元気になってね!