極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛デート編



ナツ君は何も聞かずに優しいキスをしてくれた。



「俺もすげー好き。大好き」



これでもう、痺れた体も知らない疼きも元に戻ると思ってたのに。
好きって言ってもらえてこんなに幸せなのに。
なんで全然足りないなんて思ってしまうんだろう。




「なんかあった? 怖い夢でも見た?」



「ううん、違うよ」



「じゃあなんでそんな顔してんのかちゃんと教えて」



そんなことまでわかってしまうんだ。本人は必死で、ベソかいてたことなんて覚えてもいないのに。



「なんとなく眠れなかっただけだよ」



ほんとはすごく頑張ったんだよ、って言いそうになったけど、何を頑張ってたの? どうしてなの? って聞かれても答えられないからやめにした。



我ながら自然にごまかせたと思ったのに、ナツ君はいつまでもじっと私の顔をみつめてる。



「そっか俺だけ寝落ちて……一緒にいられる時間なんて少ししかないのに、ごめんな」



優しく抱きしめられてきゅんとなる。
でも、シャツの手触りと色で気がついた。
なんで黒なの? 
お揃いのTシャツは白なのに。



「ナツ君、ハムぴちがいない。なんで着替えちゃったの?」



「なんで今Tシャツの話?」



「だってハムぴちは私が脱がすって、あの後キスだっていっぱい練習して……うぁ、しまった!」



うっかり何てことを……。
慌てて口を押さえたら、そのままベッドに押し倒された。