極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛デート編



両手で顔を覆って唇を噛みしめていたら、ナツ君は初めて寝返りを打った。 
これでやっと解放してもらえるかも。
その隙に服の裾を引っ張って膝まで戻した。



寝過ごしたと思ったのか、しばらくしたらナツ君は慌てて起きあがった。



時間はお迎えの40分前だった。
二度寝もできそうな、ゆっくり準備して仕事に備えてもいいような、絶妙にいい時間かも。



はぁ、よかった。
ナツ君をちゃんと朝まで寝かしてあげられた。
あとは寝たふりを貫けばいい。
見られたくなくて手で顔周りをブロックすると、枕に深く顔を埋めた。



ナツ君は私の寝顔を覗き込んで、頭を撫でたり髪をすいたりしてしばらく遊んでから部屋を出ていった。
それにどきどき、きゅんとするのも我慢だ……。



きっと支度して、準備ができたらすぐ出ていく感じかな。
戻ってきてベッドの縁に腰かけて、たぶん今片桐さんにメールしてる。




私は完璧に任務を遂行した達成感でいっぱい。
もう寝たふりじゃなくて、寝てもいいかもしれない。
だけど……触れられた感触がまだずっと残ってる