「で、こっちの子が親友の『くちごもる空豆氏』っていって」
「うんうん」
「片想いしてる子がいるんだけど……あの、こんな話聞いててつまんなくない?」
「ん? なんで?」
こめかみのすぐ横から顔を覗き込まれた。私は楽しいしどきどきしてるけど、ナツ君がつまらないのは嫌だな。
不安になって振り向いたらナツ君はすっごくニコニコだった。
「一緒にいてつまらないなんてあるわけないじゃん。それに好きなことに夢中になってる紗知を見てるのも好きだし」
口のなかにイチゴ味のチョコを放り込まれた。なんかいつもより甘いような気がしてくる。
ナツ君も楽しんでくれてるってわかったから、またウキウキで解説しながら漫画を一緒に読んだ。買い込んでたお菓子を食べながらっていうのもすごくいい。
懐かしい駄菓子もたくさん買ったんだ。
「あー、これハズレ」
「ピンクのやつ1個ちょーだい」
「このパッケージ前よりおしゃれになってない?」
なんて。子供の頃の延長線上にいるみたい。ナツ君が全然芸能人じゃない。
夢見てたおうちデートだ~!



