叫びそうになる口をぐっと押さえた。
だって動揺してるのがバレたらナツ君は絶対に面白がってからかってくる。
でもその時ドアをノックされた。
お姉ちゃんだ!
「紗知、入るよ」
「ひゃぃっ! あっ、ちょっと待って!」
半裸のナツ君を慌てて部屋の隅に追いやった。
ドアを開けるとお姉ちゃんはよそ行きの服を着てて、匠君とご飯食べてくるって。さっきの電話でやっぱ会おうよ、ってなったらしい。
「じゃ、戸締まりしっかりね」
「うん、大丈夫だよ」
「あとナツ君今日オフらしいけど、会わなくてよかったの?」
どきーっ!!!!
「全然平気! 今日は学校の用事があったから、テレビ通話しよって約束してるし」
「そう? なんかお姉ちゃんばっかりラブラブでごめんね?」
「そんなことないよ、匠君によろしくね!」
早くドアを閉めたくてこっちは必死だ。
「ね、もしかしたらナツ君これから来たりしないよね? あの子予想外のことするから読めないのよね~」
ナツ君はお姉ちゃんの死角で吹き出しそうになってるのを堪えてる。
お姉ちゃんってなんでナツ君のことそんなによくわかってるの?



