極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛デート編




それから数十分後、私たちは無事に部屋に戻ってきた。
なかなかの戦いだった。
こんなに安らげないお風呂は生まれて初めてだったけど、自分なりに頑張ったと思う。
それにお姉ちゃんが匠君と長電話してて助かった。



しかもナツ君はしっかり着替えを持ってきてた。つまり最初から泊まる気でいたってこと。



普通にお姉ちゃんに許可もらえばいいのに、なんでこんな心臓に悪いゲームを挟み込むかな?



「あーもう最悪。目隠し取らなきゃよかった」 



背中の後ろからそんな声が聞こえてくる。
私はといえば、羞恥心にかられてる顔を隠したくて頭からタオルを被って部屋の隅でずっと三角座り。



無言でいたら別に怒ってるわけじゃないのに、ナツ君はドライヤー持参で後ろに座ると何も言わずに髪をタオルドライしてくれた。



「ほんとわざとじゃないからそれは信じて。驚かせてごめんな」



「ううん、もういいよ」



横から顔を覗き込まれる。
なんだか小さい子供の仲直りみたいでちょっと嬉しい。しょぼんとしてるナツ君がかわいいし、髪に触れる手はやっぱり優しいし。