そしたらいいタイミングで玄関から物音が聞こえてきた。たぶんお姉ちゃんが帰ってきたんだ。
よかった~、と安心するには早かった。
ナツ君は玄関にある自分の靴をささっと持ってくると、私の部屋に勝手に入って一言。
「証明してくれるまで帰らないから」
ドアの隙間から覗かせたその微笑みは何?
どういう意味?
いないことにしろってこと?
お姉ちゃんには内緒で、私の部屋に泊まるつもり?
なんでそんなこと思いつくのよ。
ハードル高すぎるよ~。
「ただいま~、疲れたぁ」
「お、お姉ちゃん、おかえりなさい」
まずはお姉ちゃんをお迎えしたけど、いきなり(今夜は匠君ちには行かないの?)
なんて聞けるわけがない。
ナツ君のこと、どうやって隠そう。
そうだ。まず、お姉ちゃんにお風呂に入ってもらう。
ビールを勧める。
↓
好きなご飯、好きなおつまみを作る
↓
ビールがハイボールに変わる。
↓
ベッドへ誘導
↓
マッサージ
↓
気持ちよくなって寝る
これだ!
と思ったんだけど、その間ナツ君は放置になる。となると、彼は絶対大人しくはしてないよね。作戦は考え直しだな。



