テレビや雑誌の中だと爽やかで綺麗なクール男子なのに、私の前だとその顔はだいぶ影を潜める。
もしかして、二重人格だったりして。
でも妖艶さはどっちの時も同じだから困るんだよな~。
「ぼんやりして何考えてんの?」
「きゃぁ!」
耳に息がかかってちょっと飛び上がる。
「俺といるのに他のこと考えんな」
「違うよ、大好きなナツ君のこと考えてたの」
ほら、こういうくすぐったいことだって言えるようになったんだから。
要求される前に答えたら、あんまりどきどきさせられなくてすむもん。
だけど体の向きをくるりと変えられてまっすぐに見下ろされたら、やっぱり心臓が跳ねた。
「じゃあそれ証明してよ」
「え……?」



