普段はマイペースで他人に興味無しなのに、私に何かあるとナツ君はものすごく攻撃的になるからあたふたしていたら、腕をぐいぐいひっぱられて人気のない場所へと連れていかれた。
「あんなの相手にしたらダメじゃん」
「私なら大丈夫だからもうあんなことしないで? バレてたかもしれないよ?」
そう言っても聞く耳なんか持ってない。
そんなのどうでもいいって。
「他人に写真を撮られるってことがどういうことだかわかってんの?」
「でも一応拒否はしたし……」
「いや、シャッターなんかいつでも押せたはず。マジで焦った」
ナツ君がバレる方がよっぽど心配なのに、なんでそんなにむきになるのかわからなくて納得できずにいたら、ナツ君は柔らかく苦笑した。
「これからああいうのには気をつけてね。俺がそばにいない時はとにかく逃げて」
紗知のことは俺が守るから。
でも身が持たないからあんま隙を見せないで、だって。
そんなつもりないし、心配しすぎ。
「過保護すぎるよ、子供じゃないのに」
反撃したら、紗知は子供だよって言われてちょっと頭に来た。確かに権利のことなんてよくわからないけど、いい方ひどい。
それにナツ君は他のことにもひっかかってるみたいだった。
「あと俺が青山一佳の比じゃないってどーゆーこと?」
「もしかして……自分に妬いてたりする?」
「だってなんか複雑?」
「そう言われても……どうしようもないような」
こういうところはナツ君の方が子供だと思うな。
「いや、紗知はまだ那月のことなんもわかってない。もうちょっと興味持ってくんないと。とにかく俺以外の男には気をつけてね」
ナツ君しか見てないのにまだ足りないのかな。
それにナツ君の魅力は底無し沼でしょ?
だから覗き込むのはちょっと勇気がいる。
あなたがいちばん危険だよ?



