「もしかしたらこの教室、演劇部の稽古場に使われてたかも……」
「じゃあとりあえず隠れないと」
「でもどこに?」
「ちょっと狭いけど我慢して?」
連れていかれたのはなんと教卓の下。
お姫様抱っこの体勢で、ナツ君の胸に寄り添ってる形。
狭いのはもちろんだけど……近すぎる。でも、隠れられる場所なんて、確かにここくらいしかない。
それからすぐ、ほんとうに演劇部の人たちがぞろぞろ教室に入ってきてしまった。
みつかったらどうしよう……。
「とりあえず発声からしとこー」
うーす、とかはーい、とか。
人数は3人か4人くらい。
でもこれから続々集まるのかと思ったらハラハラして息を飲んだ。
しかも無理やり二人で収まろうとしたから、ものすごく無理のある体勢になってる。



