極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛デート編



しかも風向きが急にこっちに変わったから二人ともその飛沫を浴びてしまって、冷たいし楽しいしでちょっとはしゃいだりして……幸せすぎる!!!!



だけどそのせいで、いつの間にか周りから視線を集めていたみたい。
こっちに歩いてきた男子に声をかけられた。



「さっちゃんお仕事だったの? ご苦労様~」



明るい声の主は同じ委員会の3年生。
地味な委員会に入って地味な生徒に爽やかな笑顔で仕事を押し付けるタイプの一軍男子、黒木(くろき)先輩だ。



このビブスはサッカー部。
先輩がサッカー部だったと知ったら、ますます苦手になった。



先輩は我を貫く性格っぽくていつもこんな感じ。人のことを好きなように呼ぶし、私の顔を見ると大抵からかってくる。



でも今日はナツ君が一緒だから会釈くらいですませたい。
ナツ君を見上げて、シャツの裾を後ろに引っ張った。
離れてて、って伝わってるはず。




「ねぇ当番が終わったらあっちにおいでよ、差し入れのアイス分けてあげるから」



「いえ、大丈夫です。お構いなく……」

 

わざと離れたのに、ナツ君が私より前に出てきて焦った。しかも先輩を冷ややかな目で見つめてる。