頼まれていた用事を終わらし。
時計を見ると戌の刻。
良かったぁ。何ともなかった~
ほっと一息をつ―――
「ねぇねぇ。可愛いーね君。」
わっ、この人、”ね”の言い方、気持ち悪っ
じゃなくて。
NANPA!?
いちいち、ウザいなぁ
「ねぇ、聞いてんの?俺の話。」
聞くもなにも、、
そっちが話かけてきたんじゃん
「わかってんの?ここ、狛朱雀だよ」
「未成年が取って喰われるんだよ笑」
黙っていると。
その三人はへらへらして。
こう続ける
「いるんだよねぇ。そういうの。
メイクして可愛いけりゃイキがる奴」
そう言って。
ニタリと笑う三人組
あ。
逃げなきゃ
脚が、動かない
手がこちらを捉え――――――
「おい。何してんの?
ホスト如きがイキんじゃねぇよ」
たった一瞬で。
引き寄せられていた。
誰、、?
三人組は
こちらを見て怯えてる。
正しくは私の頭上を見あげて
「すいませんっ、ま、さか貴方様の、女だとはっ」
「おい、誰だよこいつ。」
「やめろっ。あの方だよっ」
「・・なっ、あの、方が、何でここに!?」
三人組は尋常じゃないほど震えてる
その誰かはこう、続ける
「失せろ」
男たちはおびえる様に逃げていった。
恐る恐る、見上げると。
――ッ。
――――――どこかで感じたことのある雰囲気
それをも思い出させてくれないほど
思わず息を呑むほど
絶対的な美貌
暴力的なまでの色気
黒いスーツを纏っているだけなのに
高貴ささえ感じる
本当に、誰・・?
そこでやっと目が合っていることに気づく
――ような―。
―――のような目。
暗い闇を嘆くような目。
「何してる、ここは
人が入っていい場所じゃない。
早く帰れ」
