冷徹執事は溺愛を隠さない

「子供っぽいですね」

無表情だ。

普通の人ならパッと見で違いを判別できるわけがない。

でも、私なら分かる。

零の心の中は―――。

「馬鹿っぽい顔してるなーでしょ」

私はそう言うと零は相変わらず無表情で、でも少し驚いたような顔をする。

「・・・・・・早く食べてください」

「ちぇー」

私は少し不満気に言うけれどまぁそんなことよりも目の前のベーコンエッグを食べ始める。

美味しいっ・・・・・・!

口いっぱいに広がる天国と目の前に座る人から出てくる地獄と言う名の空間に挟まれる。

・・・・・・零、どうやったらこんな美味しい料理無表情で食べれるの・・・・・・。

聞いたら色々言われそうだから言わないけど。

私は最後のスモアに突入する。

口の中にマシュマロとチョコが同時に入ってきてより一層口内が幸せに満たされる。

零は私の我儘で一緒にご飯を食べてもらってる。

普通の執事なら一緒に食事をするの駄目なんだけどお父さんが零ならって特別に。

でもいっつも零はデザートを食べない。