冷徹執事は溺愛を隠さない

長くて長い廊下を通って階段で下の階に降りようとした時、後ろから肩を掴まれた。

「・・・・・・走らないでくださいって何度も・・・・・・」

「私に朝ご飯のメニュー言ったのは誰だろうね!」

そう言うと肩を掴んだ張本人の零はうっと黙った。

「・・・・・・とにかく、走らないでください」

「はーい・・・・・・」

早く降りよ。

私はクルッと体の向きを変えて階段を降りる。

「っていうかさっきどうしたの?大丈夫?」

私は横を歩く零に聞くと、零は顔を赤くして顔をそらした。

「・・・・・・大丈夫です」

「ふーん」

私は絶対大丈夫じゃない顔の零を横目に階段を降りて食堂に着く。

私が椅子に座れるよう零が椅子を引く。

私はそこに座って机に並ぶ美味しそうで美味しそうで今すぐにでも食べたい朝ご飯を見る。

「っ・・・・・・」

すると零が何故か小馬鹿にするような視線を送ってくる。

「何?」

私が聞くと零は一層面白そうに私へ視線を向ける。