冷徹執事は溺愛を隠さない

「・・・・・・俺、今なにか言いましたか?」

「うん、ボソッとだからなんて言ったか分かんないけど」

そう言うと零は顔を赤くして私をわなわなと見つめる。

・・・・・・大丈夫かな?

「大丈夫?」

「っ・・・・・・!」

私が一歩近付くと零が顔が感情でぐちゃぐちゃになりながら一歩引く。

「え?」

私がまた一歩近付くと一歩下がる零。

三歩、四歩近付くと零は三歩、四歩下がる。

数歩進んだ所で零の背中が扉に当たる。

零はバッと振り向いてドアの外に出た。

零が・・・・・・壊れ、た?

あまりの光景に私は度肝を抜かれる。

「あ!」

朝ご飯!

私は急いでリボンを胸元で結んでドアに手をかける。

ガチャ

私はドアを開けて此処から嫌になるくらいに遠い食堂に向かって走り出す。