試験が終わった。
あれだけ長かった受験勉強も、ようやく終わった。
結果が出るまでの時間は、思っていたよりずっと長く感じた。
そして――
合格発表の日。
スマホを握りしめて、合格発表のページを開いた。
受験番号と必要な情報を入力する。
結果が表示されるまでの数秒が、ものすごく長く感じた。
そして――
画面に表示された文字を見た瞬間、胸がいっぱいになった。
私は、合格した。
すぐに翔へ連絡した。
『翔、受かったよ』
送信してから、スマホを握ったまま待つ。
すぐに返信が来た。
『マジで?』
『うん!』
『やったじゃん!』
その文字を見ただけで、翔の笑顔が浮かんだ。
その日の放課後。
私たちはいつもの場所で会った。
顔を合わせた瞬間、どちらからともなく笑った。
「おめでとう、瑠夏」
「ありがとう」
「頑張ったな」
「翔が応援してくれたから」
「俺は何もしてねぇよ」
「したよ」
私は首を横に振った。
新幹線のホームで握ってくれた、あの手。
巻いてくれたマフラー。
「瑠夏なら絶対大丈夫」って言ってくれた声。
全部、覚えている。
「翔がいてくれたから、頑張れた」
そう言うと、翔は少し照れたように笑った。
「そっか」
その笑顔を見て、私も笑った。
嬉しい。
本当に嬉しい。
これで私も、春から新しい場所へ進める。
翔と同じように、未来が決まった。
なのに――
ふと、胸の奥がきゅっとした。
高校生活は、あと少し。
教室で会えるのも。
放課後に一緒にいられるのも。
当たり前みたいに隣を歩けるのも。
もう、残りわずかなんだ。
「……ねえ、翔」
「ん?」
「卒業まで、あとちょっとだね」
翔も、黙って頷いた。
「そうだな」
嬉しいはずなのに。
合格した喜びの中に、寂しさが混ざっていく。
二人とも、これから先へ進んでいく。
それは嬉しいこと。
ずっと願っていたこと。
それなのに。
今まで当たり前だった毎日が、少しずつ終わっていく。
「寂しいね」
私が呟くと、翔は少しだけ私との距離を縮めた。
「でもさ」
「うん?」
「卒業しても、俺たちは俺たちだろ」
その言葉に、私は顔を上げた。
「……うん」
「だから、大丈夫」
翔が笑う。
その笑顔を見ながら、私は小さく頷いた。
大丈夫。
そう思いたかった。
今はまだ――
こうして翔の隣にいられる。
だから私は、残された時間を大切にしたい。
嬉しい気持ちも。
寂しい気持ちも。
全部、翔と一緒に。
あれだけ長かった受験勉強も、ようやく終わった。
結果が出るまでの時間は、思っていたよりずっと長く感じた。
そして――
合格発表の日。
スマホを握りしめて、合格発表のページを開いた。
受験番号と必要な情報を入力する。
結果が表示されるまでの数秒が、ものすごく長く感じた。
そして――
画面に表示された文字を見た瞬間、胸がいっぱいになった。
私は、合格した。
すぐに翔へ連絡した。
『翔、受かったよ』
送信してから、スマホを握ったまま待つ。
すぐに返信が来た。
『マジで?』
『うん!』
『やったじゃん!』
その文字を見ただけで、翔の笑顔が浮かんだ。
その日の放課後。
私たちはいつもの場所で会った。
顔を合わせた瞬間、どちらからともなく笑った。
「おめでとう、瑠夏」
「ありがとう」
「頑張ったな」
「翔が応援してくれたから」
「俺は何もしてねぇよ」
「したよ」
私は首を横に振った。
新幹線のホームで握ってくれた、あの手。
巻いてくれたマフラー。
「瑠夏なら絶対大丈夫」って言ってくれた声。
全部、覚えている。
「翔がいてくれたから、頑張れた」
そう言うと、翔は少し照れたように笑った。
「そっか」
その笑顔を見て、私も笑った。
嬉しい。
本当に嬉しい。
これで私も、春から新しい場所へ進める。
翔と同じように、未来が決まった。
なのに――
ふと、胸の奥がきゅっとした。
高校生活は、あと少し。
教室で会えるのも。
放課後に一緒にいられるのも。
当たり前みたいに隣を歩けるのも。
もう、残りわずかなんだ。
「……ねえ、翔」
「ん?」
「卒業まで、あとちょっとだね」
翔も、黙って頷いた。
「そうだな」
嬉しいはずなのに。
合格した喜びの中に、寂しさが混ざっていく。
二人とも、これから先へ進んでいく。
それは嬉しいこと。
ずっと願っていたこと。
それなのに。
今まで当たり前だった毎日が、少しずつ終わっていく。
「寂しいね」
私が呟くと、翔は少しだけ私との距離を縮めた。
「でもさ」
「うん?」
「卒業しても、俺たちは俺たちだろ」
その言葉に、私は顔を上げた。
「……うん」
「だから、大丈夫」
翔が笑う。
その笑顔を見ながら、私は小さく頷いた。
大丈夫。
そう思いたかった。
今はまだ――
こうして翔の隣にいられる。
だから私は、残された時間を大切にしたい。
嬉しい気持ちも。
寂しい気持ちも。
全部、翔と一緒に。



