愛してるの期限が切れる前に

『操はその子に立てるんでしょ? だったら、それまでは私が玲桜を守ってあげるよ。仮初めの恋人がいれば、周りもうるさくしないでしょ? ほら、私って可愛いし。いい女よけになれるよ』

 そう屈託なく笑う女を横目に、玲桜の頭の中は百花のことで一杯だった。
 百花が自分に怯えているのなら、刺激しないという意見には賛成だ。
 でも、それではずっと誤解を与えたままになってしまうのではないだろうか。

(遠目から見守るくらいなら?)

 百花に気づかれないよう彼女に護衛をつけよう。
 まだなにか隣で喋っている女を無視して、店を出た。

『あっ、待ってよ! 玲桜』

 追いすがる甘ったるい声は、耳障りでしかない。

『いいのかよ、ちゃんと断っておかないとあとで面倒になるんじゃないか?』
『興味がない』

 苦言を一蹴し、伶桜は百花を探すために動き出した。