「一緒にご飯も作ったし、流し素麺もしただろ? 勉強もしたし、特別なにかをしていなくても、一緒にいたじゃないか。ももはなにかイベントが発生しないと人を好きにならない?」
そんなことはない。
百花だって、玲桜を好きになっていったのは、あのとりとめの無い日常の中でだ。
「俺は、自分で言うのもあれだけど、昔からなんでもできたんだよ。見た目もこんな風だし、頭もいい。加えて鳳家の長男だ。やっかみの塊みたいな存在だったんだよ。でも、俺は、なんでも持っていたからこそ無欲で無関心な子どもだった。周りが必死であがいてることも、俺はなんなくこなしてしまう。それで逆恨みされることもままあったんだ。その筆頭が俺の父親」
「お父さんが、あなたに嫉妬していたってこと?」
初めて聞かされる玲桜の事情を、百花は戸惑いながら聞いていた。
「父親は次の総帥になりたい人だ。そのためには俺が邪魔だってわけ」
玲桜は百花との結婚を提示したさい、花が誘拐される危険性について話してくれた。もしかしたら玲桜も誘拐された経験があって、犯人は実の父親だったのだろうか。
「いろいろ想像してる? それ、正解だよ。俺は何度も父親に命を狙われてる。だから祖父は俺を水島家に隠したんだ」
「うちとあなたのお祖父様とはどんな関係だったの?」
あえて玲桜のことを詮索しないようにしてきた百花は、当然繋がりも知らない。
「水島の祖父とうちの祖父が同窓生だった」
「え、それだけ?」
もっと胸が熱くなるような関係があるのかと思っただけに、拍子抜けだった。
そんなことはない。
百花だって、玲桜を好きになっていったのは、あのとりとめの無い日常の中でだ。
「俺は、自分で言うのもあれだけど、昔からなんでもできたんだよ。見た目もこんな風だし、頭もいい。加えて鳳家の長男だ。やっかみの塊みたいな存在だったんだよ。でも、俺は、なんでも持っていたからこそ無欲で無関心な子どもだった。周りが必死であがいてることも、俺はなんなくこなしてしまう。それで逆恨みされることもままあったんだ。その筆頭が俺の父親」
「お父さんが、あなたに嫉妬していたってこと?」
初めて聞かされる玲桜の事情を、百花は戸惑いながら聞いていた。
「父親は次の総帥になりたい人だ。そのためには俺が邪魔だってわけ」
玲桜は百花との結婚を提示したさい、花が誘拐される危険性について話してくれた。もしかしたら玲桜も誘拐された経験があって、犯人は実の父親だったのだろうか。
「いろいろ想像してる? それ、正解だよ。俺は何度も父親に命を狙われてる。だから祖父は俺を水島家に隠したんだ」
「うちとあなたのお祖父様とはどんな関係だったの?」
あえて玲桜のことを詮索しないようにしてきた百花は、当然繋がりも知らない。
「水島の祖父とうちの祖父が同窓生だった」
「え、それだけ?」
もっと胸が熱くなるような関係があるのかと思っただけに、拍子抜けだった。
