覚えのない商品が百花の鞄に入っていたとき、百花は頭の中が真っ白になった。丁度その場に居合わせた父の税理士だった若森がいてくれなければ、百花は万引き犯として警察に掴まっていただろう。
若森は何度か百花の家にも来たことがあり、百花とも面識があった。
一分の隙もないという言葉がぴったりな男で、背が高く痩せ型の若森は、父からの信頼があったが、百花を見る目が品定めをしているような嫌悪さがあり、苦手だった。
だが、助けてくれたことで、彼に少なからず恩義を感じた。
百花の鞄に未会計の商品を入れたのは、「人が困る姿が見てみたかった」という理由で、百花の鞄に商品を入れたのだという。
誤解であることを告げても、リリカは事実はどうでもいいと一蹴した。
「じゃあこれは? 玲桜に見せたらなんて思うかな?」
見せられたのは、若森とホテルに入るところの写真だった。
あぁ、彼女も百花にえん罪をかけようとした犯人と同じ思考なのだと思った。違うのは、誰でもいいわけではなく、百花という限定された相手を傷つけたいと思っていることだ。
若森には、父には内緒にしておく代わりに、彼との食事につき合う約束をした。
抵抗感はあったが、助けてもらった手前、断れなかった。
待ち合わせをして、彼の買い物につき合い、ホテルのレストランで食事をした。撮られた写真は、そのときのものだ。若森は終始百花をエスコートしてくれ、大人の余裕を見せていたが、それも百花をホテルの部屋に連れ込むまでだった。
食事の途中、具合が悪くなった百花を介抱する名目で部屋を取った若森に、無理矢理関係を迫られ、百花は夢中で抵抗して逃げた。
なぜリリカがその写真を持っているのだろう。
尾行されていたとしか思えない周到さも、百花を待ち伏せしたのも、どこかで玲桜と百花が繋がっていることを知ったからに違いない。
若森は何度か百花の家にも来たことがあり、百花とも面識があった。
一分の隙もないという言葉がぴったりな男で、背が高く痩せ型の若森は、父からの信頼があったが、百花を見る目が品定めをしているような嫌悪さがあり、苦手だった。
だが、助けてくれたことで、彼に少なからず恩義を感じた。
百花の鞄に未会計の商品を入れたのは、「人が困る姿が見てみたかった」という理由で、百花の鞄に商品を入れたのだという。
誤解であることを告げても、リリカは事実はどうでもいいと一蹴した。
「じゃあこれは? 玲桜に見せたらなんて思うかな?」
見せられたのは、若森とホテルに入るところの写真だった。
あぁ、彼女も百花にえん罪をかけようとした犯人と同じ思考なのだと思った。違うのは、誰でもいいわけではなく、百花という限定された相手を傷つけたいと思っていることだ。
若森には、父には内緒にしておく代わりに、彼との食事につき合う約束をした。
抵抗感はあったが、助けてもらった手前、断れなかった。
待ち合わせをして、彼の買い物につき合い、ホテルのレストランで食事をした。撮られた写真は、そのときのものだ。若森は終始百花をエスコートしてくれ、大人の余裕を見せていたが、それも百花をホテルの部屋に連れ込むまでだった。
食事の途中、具合が悪くなった百花を介抱する名目で部屋を取った若森に、無理矢理関係を迫られ、百花は夢中で抵抗して逃げた。
なぜリリカがその写真を持っているのだろう。
尾行されていたとしか思えない周到さも、百花を待ち伏せしたのも、どこかで玲桜と百花が繋がっていることを知ったからに違いない。
