「普段テレビはあんまり見ないんだ」 こんなどうでもいい質問にも笑顔で答えてくれる山下くん。 「あ、そうなんだ」 もっと気のきいた相槌はないのか、あたし。 「うん。桶川さんは?」 「あたしは…」 そこまで言いかけて、あたしは顔を上げた。 そして、気づいてしまった。 山下くんと初めて会ったときからずっと感じてた"違和感"の正体。 「ねえ、どうして無理して笑うの?」