赤いふちを触りながら
向こうの私をみる。
顔を伝って首から鎖骨、胸、
足の先まで触って目をあわせる。


まだ足りない。



私にはまだ足りない。
まだが何なのかは分からない。
それは顔なのか
体なのかお金なのか・・
ただ私の中は空っぽで
ずっと満たされない何かに
おびえてさえいた。