「で?相談って何?」 先生は私を数学準備室という古ぼけた教室に招き入れると、そう尋ねた。 今まで入ったことも、存在すら知らなかったこの部屋をぐるりと見渡す。 大きなコンパスに、積み上げられた古い紙の束。 壁も茶色っぽく汚れてるのに、 なんでか埃っぽくはなくて、 かわりにコーヒーの香りがかすかに鼻をくすぐった。 そんな独特な雰囲気に圧倒されながら「えっとー…。」と答えた。