「浅生先生なんて大っ嫌い!」 中庭に響き渡る声でそう叫ぶと、少しスッキリしたような気がした。 うん。 浅生先生なんて大嫌い。 あの雨に日に傘を貸してくれたのも、 風邪引かなかったか聞いてくれたのも、 全部嘘の優しさで、 昨日の先生が本当の先生なんだ。 だから、だいっきらい。 そう自分に言い聞かせた。 そしてこの恋に蓋をした。