「…なんだ。」 先生は自分の腕に巻き付く私の腕をギロリと睨んで、 盛大なため息をついてからそう言った。 その鋭い眼光に私は一瞬恐怖を感じたけど、負けるもんかと口を開いた。 「私、浅生先生のことが好きです!」 私がそう言うと、先生は思いっきり眉を顰めた。 「無理。ガキはさっさと帰れ。」 そう言う先生の視線は氷点下くらいに冷たくて、 見たことのないほどに残酷な表情に、掴んでいた手の力が一瞬抜けた。 その隙をついて、先生の腕がするりと抜けていく。