「ねえ、こはるちゃん。」
先生の言葉に打ちひしがれてふらふらと水族館を歩いていると、弘樹さんが後ろから声を掛けてきた。
「なんですか?」
私がくるりと振り返ると、弘樹さんは遠くでぼーっと水槽を眺めている先生をちらりと見てから口を開いた。
「連絡先、教えて?」
突然のお願いに、私は一瞬目を丸くした。
そんな私に弘樹さんはクスッと笑ってから、
「司とのことで何かあったら、相談乗れるしさ。」
と言って、ポケットから携帯を取り出した。
確かに。そうかも。
同じ男性目線で知れたらデカいかも。
「はい!もちろんです!」
そう元気よく返事をして私も携帯を取り出した。

