「おはようございま〜す。」 昨日の今日で気まずいとはいえ、挨拶をしないのは私の信念に反するから、いつもより控えめに挨拶をした。 「おはよ。」 先生はまっすぐ見つめたままそう言った。 その表情は見えなかったけど、いつもと同じような声音だ。 私は気まずくて、もやもやしているのに、美柑さんも先生もいつもと変わらない様子で。 それが大人っていうものなんだって、 私はまだまだ子供なんだなって身に沁みる。 「よし、行くか。」 先生はそう言うと、車をゆっくりと発進させた。