「おはよー。」
次の日起きると、美柑さんがすでに起きていて、
いつもと変わらない美柑さんに私はホッとしつつ「おはようございます。」と返した。
それから、二人で朝食を食べて、すぐにチェックアウトの準備をした。
「あ、司たちもう車にいるんだって。」
美柑さんが携帯を確認しながらそう言った。
その名前に私の心臓ぎゅっと縮こまった。
「私たちはゆっくり支度して行こっか。」
浅生先生に会えるというのに、こんなに気が浮かばない朝は初めてだ。
それだけでも困惑する。
先生のことはもちろん好き。
…だけど、なんだか、胸がざわざわする。
その気持ちの正体を探りながら、私はキャリーケースに服を詰め込んだ。

