「ごめんね、あんな話しちゃって。」 布団に入り電気を消すと美柑さんはそう言った。 「……司は人殺しなんかじゃないって、どうしても伝えたかったの。」 そういう美柑さんの声は切実さが滲んでいて、 「知りたかったので、逆に良かったです。」 そう夜の闇に浮いてしまうほど明るい声でそう返した。 本当は分からない。 知った方が良かったのか知らない方が幸せだったのか。 もう知ってしまった以上考えても仕方がないのに、なぜか考えることをやめられなかった。