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浅生side
「はあ…。」
月明かりに照らされる海を見ながら、俺は紫煙と共に長い息を吐いた。
『俺は、人殺しだ。』
そう言った瞬間の日向の驚いた顔が脳裏に浮かんで、すぐに掻き消した。
なんでただに生徒の日向にこんなことを言ってしまったんだろう。
…別に俺はあいつにあんな顔をさせたいわけではなかった。
ただ、一定の距離を保てればいいはずだった。
それなのに言ってしまったのはきっと…
あいつは無遠慮で、無鉄砲で、健気で、
何度追い払っても気付けばまた周りをうろちょろしてやがる。
そんなやつをもう二度と寄せ付けないために、ああ言うしかなかったんだ。
きっと、そうだ。
これで日向も少しはおとなしくなるだろう。
そうであってほしい。
…そうでなければ困る。
そんな気持ちも込めて、俺は煙を一気に吐き出した。
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