「…俺は、もう誰かを愛することなんてないよ。」
そう言う横顔は誰よりも哀しそうで。
ぎゅうっと胸が押しつぶされたように痛んだ。
なんで、そんな顔をするの。
誰がそんな顔をさせるの。
ぐちゃぐちゃに混ざった感情が滲む瞳でじっと先生を見つめた。
「なんで、なんですか。」
やっとのことで漏れた声は、情けないくらいに震えていた。
知りたい、でも怖い。
「教えたら全部諦めてくれるか?」
どこか懇願するような視線に、私は思わず目をそらした。
「そんなの、理由によりますよ…。」
弱々しく言い返す私に、先生はフッと笑うとゆっくりと口を開けた。
「俺は、人殺しだからな。」
その言葉を聞いた瞬間、私の心臓は一際大きく脈打った。

