「お前は俺の何を知ってんだ?」
え?
何…?
その冷たい視線に、嫌な汗が滲んだ。
「浅生先生…?」
いつもと様子が違う先生に、私は困惑しながらもその名前を呼んだ。
「全部なんて知らないくせに、適当なこと言うな。」
いつもより一際低いその声に、私は嫌なドキドキを覚えた。
なんで、
私また変なこと言っちゃった…??
だけどここで引き下がりたくなくて
負けじと先生を睨んだ。
「じゃあ教えてよ、先生の全部!」
そしたら、全部好きだって言っても怒らないの?
だったら、教えてよ。
私は先生に全部を愛する覚悟があるのに。
そんな気持ちを込めて睨む私に、先生は目を伏せてフッと笑った。

