「わー、綺麗ー!」
車で1時間半ほど走ったところで、最初の目的地に到着した。
緑の中に囲まれたキャンプ場からは、お肉の焼けるいい匂いが漂ってきて、私は思わずお腹を鳴らした。
「バーベキューなんて久々だ。」
そう言いながら準備をする美柑さんに、「私も手伝います!」と隣になった。
「そう?こはちゃんありがとう。司は運転してもらったからテントの中で休んでていいよ。」
美柑さんがそう言うと先生は「おう、よろしく。」と言ってテントの中に入っていった。
「じゃあこはちゃんは野菜を載せてってくれる?大樹は鶏肉焼いて。私はこっちで焼きそば作るから。」
美柑さんがそうテキパキと指示を出すと、私は「はい!」と返事して与えられた仕事をこなした。
ピーマンに、玉ねぎに、にんじんを順番にトングで網に乗せて焼いていく。
「こはるちゃん、綺麗に載せるね〜。」
そう言う弘樹さんの手元を見ると、雑然と置かれた鶏肉が目に入った。
「弘樹さん、適当すぎ!!それじゃ火通んないですよ!」
思わず笑う私に、弘樹さんは「そう?」と言って、お肉を少しずつ綺麗に動かし始めた。
「鶏肉って皮から焼くといいらしいですよ。」
お母さんがそんなこと言ってたな、
そう思って弘樹さんにもアドバイスをすると、
「へえ〜そうなんだ。」
そう言って弘樹さんは鶏肉をひっくり返して皮を下にした。
その素直さが大人なのに可愛かった。

